2018年のこと。
当時の総務相野田聖子の事務所が、金融庁の担当者を呼び、説明を行っていたことがわかりました。
そこに同席していたのは無登録での仮想通貨交換業の疑いで 金融庁から事業の違法性を指摘されていた会社の関係者。
朝日新聞はこれをスクープとして報道していた。
野田聖子総務省とGACKTの関係
その企画会社の関係者、野田さんが「友人だ」と説明している有名芸能人とは、ミュージシャンのGACKT氏であることが明らかになりました。
野田聖子事務所でSPINDLE運営関係者が同席。
野田総務相の事務所で行われた内容とは何か?
野田氏の秘書をGACKT氏の関わる仮想通貨業者(SPINDLE)運営関係者と同席。
そこに金融庁の仮想通貨関連部署の担当者と面談を行い、金融行政についてこの事業者に対する「資金決済法に基づく仮想通貨交換業者の登録」についての質問を行ったということ。
その目的とは?
今回、SPINDLE運営関係者と金融庁担当者との面談の目的はこれ。
仮想通貨交換業者としての登録が運営元の「B社」または「B社の指定する日本およびマレーシア法人」に対して認められるよう、登録において便宜を求めるのが目的であったとみられています。
同時に、国内の仮想通貨市場を運営する法人複数に対して「SPINDLEが国内仮想通貨市場での売買が可能になるよう金融庁にも働きかけを求めた」とされています。
GACKTコインスピンドルの問題とは?
「SPINDLE」には問題があると言われていました。
仮想通貨の取引規制にあたる国内でのSPINDLE販売および募集に限られますが、海外取引所の上場を果たしたということです。
日本人および日本居住者による取引は、国外では法的には許可されないということになっています。
そもそも、「仮想通貨交換業」は、内閣総理大臣の登録を受けた「仮想通貨交換業者」でなければ、行えないことになっていますが、問題のSPNDLEを運営している「BLACK STAR & Co.,社」が仮想通貨交換業者の認可を得ていないということも問題となっています。
野田氏の事務所での目的は、同社の仮想通貨の国内外での売買ができるようにすることであったと思われます。
野田聖子総務省の夫も関与?
なお、野田聖子総務省の夫木村文信氏は指定暴力団の元構成員で、文書偽造とアダルトスパム配信とで前科二犯という経歴があり、「B社」については夫が中心となって活動していたというものです。
またGACKTさんについては、今年5月に報道された通り、事務所が倒産。
この際は、数億円単位の使い込みの疑いが事務所内の関係者にあったという金銭トラブルが報じられました。
GACKTさんと仮想通貨との接点はというと、GACKTさんプロデュースのゲームポーカーアプリ「POKER×POKER」でポーカーチップとして仮想通貨「SPINDLE」を流通させようという狙いがあったようです。
しかし、このアプリゲームは、事実上の違法オンラインカジノとも言われており、今後事件化の可能性もあるということです。
そして、それらのビジネスに野田氏の夫も含まれており、さらに野田氏の事務所で、「説明」が行われたことが今回発覚したということが今回の朝日新聞の報道の核心です。
大臣の関係者が居れば圧力になる?
金融庁は説明後の2月下旬に、「BLACK STAR & Co.,社」に対して同法に抵触するため仮想通貨の販売を行わないよう行政指導した。
しかし金融庁幹部は、「今回の野田氏の事務所からの説明要求について「調査に影響はなかったと思うが、大臣の関係者から調査対象会社の同席で説明を求められれば、役人としては圧力だと感じるだろう」と話しています。
当たり前ですね。
野田氏は会見でGACKT氏とは「友人だ」と説明。
ただ、説明を要求したのは秘書だとし、「私の友人ですから秘書はみんな知っていると思う」と説明するとともに、「(金融庁関係者への)圧力ではない」とも主張しています。
GACKT氏は芸能界も引退状態だし、今後はビジネスで話題になることが増えるでしょうね。