グローバルが叫ばれて10年以上経過。
日本でも貧富の差が広がりましたね。
日本でも資産1億円以上のお金持ちは増えています。
その数、150万人とも180万人とも言割れている。
これはアメリカに次いで多い数。
そんなに日本にはお金持ちのか…。
ただし、日本のお金持ちは土地持ちが多い。
元々は庶民だったが、80年代までの高度経済成長で土地が値上がりしたことで資産家になった人たちがほとんど。
また終身雇用の影響で長年安定して給料がもらえていたことも大きい。
例を出すと、都市部の郊外に親からもらった土地と自宅。
夫婦2人の共働き。
無駄遣いをしなければ、土地の評価も上がり1億円くらいの資産はいつの間にかできてしまう。
この夫婦は一見、ただの平凡なサラリーマン家庭。
ところが、世界的には富裕層に組み込まれてしまう。
グローバルなお金持ちの考え方
一方で海外に目を向けると大きく考え方は変わる。
世界でも1億円以上の資産を保有しているお金持ちの数が多い日本。
世界でも2番目だが、「1億ドル以上」を持つ「超リッチ」の数となると、日本はまったく論外になってしまう。
同じお金持ちでも、ハイクラスのお金持ちになると日本は太刀打ちできないのだ。
世界のお金持ちは感覚がグローバル。
自分の国だけでなく外国にも複数の資産を持っている。
資産があまりにも大きいため、資産を自分の国だけに置いておくのは危険すぎることが理由。
特にアジアなどのお金持ちは国を信用していない。
先進国に比べると政情が不安定でカントリーリスクが大きいのだ。
華僑の考え方
香港華僑の子供である男性。
現在は日本の大学に留学している。
だからと言って、親日とかではない。
日本でビジネスするつもりもない。
一番の目的は、リスク分散である。
彼の父親は不動産で財を成したお金持ち。
香港は中国に返還され、情勢が不安定。
特に最近は問題が多いですね。
彼の兄弟姉妹も外国に散り散りに留学している。
日本では、お金持ちは簡単に海外に拠点を移せると思っている人が多い。
しかし、現実は違う。
外国で永住権を得るのは「難しい」のだ。
日本人の金持ちでも外国で暮らせてるように「見せている」から。
ハワイで暮らしているお金持ちも、実は永住権は持ってなくて3ヶ月に一回は日本に戻ったりしている。
アメリカの永住権などハードルは高いのだ。
知り合いの奥様も息子さんをアメリカに永住させるため、グリーンカードを必死で所得しようと努力している。
まだ実現はしていない。
そんな感じで3か月滞在後の入出国を何度も繰り返す。
すると不法就労の疑いがかけられたりする。
最悪は強制送還。
実際の入国管理局は甘くない。
お金持ちでも現地の事業に投資や雇用を生んだりして「メリット」を与える必要がある。
アジアだと「わいろ」も横行してるしね。
ただ、シンガポールやマレーシアなどお金を持ってくる人には比較的簡単に永住権を与える国もある。
ただ外貨の獲得政策なので、国の方針が変われば終わることが多い。
不安定である。
香港華僑はこのような事情に詳しく、しっかりと各国に家族を住ませて時間をかけて「永住権」を確保するのだ。
永住権さえ取れたら「自国で問題」が起こっても、住む場所を変えることが出来る。
非常事態に逃げることが出来るのだ。
世界のお金持ちはこうやって「リスク分散」をしていると考えられますね。
まとめ
世界のお金持ちは資産も多いがリスクも大きい。
考え方もグローバルになるのは必然ですね。
日本も今後はこのような流れが生まれる可能性が高いですね。
貧富の差は確実に広がってますし、リスク分散の一つとして覚えておくとよいでしょう。