令和元年10月24日。
横浜のパシフィコ横浜で開催されている「国際宝飾展」でダイヤが盗まれた!
時価総額2億円のダイヤモンドのルースは開催中に盗まれたことから「ルパンの犯行か?」とネットでは話題になっていますね。
展示されていたダイヤは50カラットと大粒。
17時頃まではスタッフがケースーの中にあったのを確認していることから、犯行は18時までの約1時間の間に行われたようです。
2億円のダイヤとなれば、「売ればお金持ち!」と思われそうですが、
果たして簡単にお金に換えることができるのでしょうか?
報道では「加工途中のダイヤ」とも書かれていて、気になるところです。
今回は2億円のダイヤモンドのルースが簡単にお金に換金できるのか?について考えてみました。
2億円ダイヤモンドルース
国内通常ルート
日本国内で通常のルートでダイヤモンドの裸石を換金するとなると、
一般的な買取店では無理でしょう。
50カラットのダイヤは普通に出回っていないので、
一般人が買取屋さんに持ち込んでも「怪しさマックス」ですぐ通報でしょう。
そもそも1カラット以上のダイヤモンドを所有できる「客層」は少ないです。
身なりが悪ければ、さらに怪しい。
しかも、一般的な買取店舗は「古物商許可証」という警察が発行する許可をもらっている業者です。
素人は知らない人が多いのですが、盗難事件が発生したときは警察が買取店を調査して回ります。
また、買取店は買い取った相手の個人情報を管理する義務もあります。
一般人が盗品を買取店で売ること自体が難しいのに、50カラットのダイヤを売るのはもっと難しい。
しかも「ルース(裸石)」。
ダイヤモンドの石だけ持っているのは、明らかに「不自然」。
かなりのお金持ちか、「石マニア」ぐらいです。
ちなみに50カラットは約10グラム。
大きさは500円玉ぐらいでしょう。
こんなダイヤを買取店に持ち込んでも、本物かどうか調べるだけでも時間が掛かります。
プロの鑑定士が在籍している買取店なら早いですが、アルバイトみたいな店員が対応している買取店なら無理でしょうね。
また、プロの鑑定士がいたとしても、この事件を知っているので「すぐ通報」でしょう。
国内の裏ルート
闇のルートというのは日本国内でもあるようです。
しかし、裏側のルートに「素人」はいません。
そうなると「プロの犯行」ということになりますね。
たぶん、安く買いたたかれて海外のブラックマーケットに流れる感じかと思います。
衝動的な犯行
素人がカギ開いていたので衝動的に盗んでしまった…。
なんてパターンもありそうですね。
そんな場合は、売らずに誰にも見つからないように保管してしまう可能性もあります。
しかし、ケースのカギが開いているからって盗むでしょうか?
展示会の会場で、来場者や警備員がいるのに手を伸ばせますかね?
私は東京ビックサイトの宝飾店には行ったことがあります。
主催者は同じです。
したがって展示や警備の方法も同じだと思うと、あの状況で盗めるのか疑問ですね。
加工途中のダイヤ
報道では「加工途中のダイヤ」とありました。
一般的にカットが完了していないダイヤを誰が欲しがるのでしょうか?
原石マニア以外の素人にはいないでしょう。
すると細かくカットして販売できる「業界を知っているプロ」が怪しいですね。
使える部分がどれぐらいあるのかわかりませんが、カットしてしまえば足は付きません。
一粒1カラットぐらいに細かくカットすれば、どこに出しても疑われないでしょうね。
そっちの線が有効ですかね。
まとめ
今回は2億円のダイヤモンドを換金できるのか?について私なりに考えてみました。
果たして犯人は逮捕されるのでしょうか?
会場には防犯カメラも設置しているはずなので警察の捜査結果が気になりますね。
ありがとうございました。