関西電力の金品受領問題!なぜ拒否できなかったのか?

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関西電力の幹部たちが 金品受領を受け取ったことで問題になっています。

単純にキックバックを受け取っていた問題かと思っていましたが、
意外にも闇は深いようです。

公務員でもない、民間の会社の役員が接待や、金品を受とると何が問題なのでしょうか?
今回は関西電力の金品受領問題についてご紹介します




関西電力なぜ問題?

金品受領問題とは?

今回の受領問題とは関西電力の会長、社長を含む電力会社の幹部ら数名が7年の間に、
福井県の元助役から多額の金品を受け取っていたということです。

調査の報告書によると平成23年から平成30年の7年にかけて、
合計20人総額3億2千万円の金品を受け取っていたことが確認されている。

なぜ、そのような問題が発覚したのか?

この問題は社外の弁護士らが参加する調査委員会が平成30年7月から9月に調査したもの。
さらに、平成30年3月に税務当局の調査が入ったことから発覚する。

関西電力側は1年もの間、公表を控えていたことになります。

受け取りを拒否できなかった?

会見でも幹部らは「受け取りたくなかった」という内容の発言をしています。

そもそも、なぜ受け取りを拒否することができなかったのか?

幹部が20人もいて、一人も受け取りを拒否することが出来なかったのでしょうか?

実は、幹部達は元助役からの脅しとも受け取れるような内容の発言を受けて、
泣く泣く受け取ってしまったと証言している。

では元助役は、なぜ金品を脅してでも渡す必要があったのか?

それは、この元助役が電力会社との強いパイプを求めていたから。

さらに電力会社には政界とのパイプもあり「電力会社の幹部を手なずけておく必要」あったと思われます。
「弱みを握る」ということですね。

さらに幹部たちにも取引先会社との「もめごと」を大きくしたくない気持ちがあったかも知れません。

この元助役は影の実力者としても有名だったそうです。

どのような罪になるのか?

考えられる罪は「特別背任罪」

どのような罪なるかというと、「会社に損害を与えた」ということ。

お金の流れは以下の通り

  1. 関西電力から木の下助役の会社へ工事が発注される
  2. その見返りにキックバックとして 幹部たち金品が戻ってくる



会社が取引先に支払ったお金の一部が、幹部の懐に帰ってくる。
それは会社のお金をちょろまかした、とも言えます。

これが最初から仕組まれたものだとすると特別背任罪になる可能性がある。

ただし、この元助役も現在は亡くなっています。
罪を問うことは難しいでしょう。

    受け取った金品一覧

  • 現金
  • 金貨
  • 金杯
  • 商品券
  • 外貨
  • 小判
  • スーツなど


大半は返却したそうですが、すごい内容ですね。
一部の報道では「金の延べ棒」なんて話もありました。

金貨も1オンス(約32グラム)で17万ぐらい。

まとめ

今回は関西電力の金品受領問題についてご紹介しました。

問題点は民間といえども、公共性の高い電力会社の幹部が取引先かキックバックを受け取っていたこと。

そのような、原発マネーの裏側が見えた問題でもあります。

これ以上の追求は進むのでしょうか?
このまま収束する問題とは思えませんね。

ありがとうございました。