つらい腰の痛み。
出来れば手術しないで治療したいものです。
そんなニーズにお応えするブロック注射。
今回はブロック注射の費用と内容をご紹介します。
腰が弱い人、一度腰の悩みでお世話になって人にとっては救世主のようにも思えるブロック治療。
日頃から腰痛に悩まされていない方は、あまり耳にしないと思います。
坐骨神経痛を手術なしで止める治療方法です。
今回は、そんなブロック注射の費用と内容について説明していきたいと思います。
ブロック注射の費用は?
まずは費用の説明をします。
費用は病院と保険によって異なります。
平均1回6000円
回数は症状によって様々ですが4回から5回ぐらいが平均のようです。
頻度は週に1度ぐらいが平均です。
ブロック注射について
ブロック注射は、局部麻酔薬を使用します。
注射をして神経を麻痺させることによって、痛みの伝達を遮断、つまりブロックすることからこの名前がついたそうですね。
知覚神経やその周りに局所麻酔薬を注入すると、知覚神経から脳に発信される痛みが遮断され、それと同時に交感神経や運動神経も遮断されることによって血管や筋肉の緊張が和らいで血行が良くなり痛みに対応できるというものです。
加えて局部麻酔薬と合わせて炎症を抑えるステロイド薬を使うことによって、周囲の炎症が鎮まってそのまま痛みが無くなってしまうこともあり、この治療によって手術をしなくてよくなったケースもたくさんあります。
ブロック注射は、病院外来で行うことも出来て、治療後はすぐに効き目が現れるので、腰痛に悩む人にとっては、無くてはならない存在とも言えますね。
種類は?
「硬膜外ブロック」と「神経根ブロック」の2種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
硬膜外ブロック
脊柱管内の脊髄などを覆っている硬膜の周りに局部麻酔薬を注入することで痛みを和らげることができます。
脊椎管内の硬膜外腔に麻酔薬が入るため、神経の通り道に沿った比較的広範囲に作用します。
神経根ブロック
硬膜から脊柱管の外側に出た神経根の1本を選び、直接局所麻酔薬を注射するという方法です。
医師がエックス線で位置を確認しながら神経根に注射をしていきます。
神経根の障害や症状との関係が確かめられることから、検査と治療を兼ねて行われることの多いブロック注射です。
デメリットは?
「手術をしない」という点は、メリットであり、デメリットでもあります。
メリットは、勿論手術をしないので安心できるし、費用も抑えられるところでしょう。
デメリットは、合併症が引き起こされる可能性があるという点です。
例えば、ブロック注射によって感染症や出血、針の挿入によって神経や組織を損傷したりすることで後遺症が出てしまうというリスクがあるのです。
また効果を実感できないのこともあるので不安になることもデメリットと言えるでしょう。
しかし、現段階ではブロック注射が保存療法の中で最も効果的な治療方法です。
ただし、どうしても個人差は出てしまうもの。
試した人全員が「スゴイ!効果がぐんぐんでた!」と思えるわけもないです。
もし何も実感できない場合はもう一度担当医と相談してみましょうね。
いかがでしょうか?
人間の大事な神経が集まっている腰部。
軽度の場合は、大きな手術も無く安心して治療が出来るといっても過言ではないでしょう。
手術を受けたくない人は、まずは病院へ行って検査を受けてみましょうね!