「禁煙すると太るからタバコはやめたくない!」
太ることが怖くて禁煙できない人もいます。
たしかに禁煙をすれば「太る」ことがありますが、原因を知って対策をすれば怖くありません。
もちろん「禁煙+ダイエット」も可能です。
私は禁煙に成功して10年以上、肥満とは無縁の生活。
逆に健康的でスタイルも良くなったと褒められるほど。
今回は「禁煙すると太る原因」と、私も行った「太らない対策」についてご紹介します。
是非、参考にしてください!
目次
禁煙すると太る原因
禁煙すると太ると言われています。
これは本当です。
では何故、太ってしまうのでしょうか?
禁煙すると太ってしまう原因はいくつかあります。
原因は一つではないのですね。
禁煙すると太る原因と対策を下記の内容でご紹介します。
- ニコチンによる代謝作用がなくなる
- ニコチンによる食欲の抑制から解放される
- 胃の働きが改善される
- 味覚の復活
- 口元の寂しさによるストレス
体重が増加する前に、太らない方法で事前に対策しましょう!
ニコチンによる代謝作用がなくなる
タバコを吸うと、体内に入ってきたニコチンを肝臓が毒物として認識し、毒物を排出しようと肝臓がエネルギーを使います。
この働きで運動しなくても代謝が向上するのです。
しかし、この働きは肝臓を無理やり酷使して代謝を上げる行為。
肝臓は毒素を解毒するのに必死なんですね。
禁煙すると、無理やり代謝機能を上げていた習慣がなくなります。
したがって、禁煙前と禁煙後では「同じ運動」「同じ食事」をしていても太るわけです。
タバコは肺だけでなく内臓にも負担を掛けていたと思うとゾッとします…。
肝機能はタバコの影響で酷使されて痛んでいます。
タバコを吸っている期間は常に肝機能が低下している状態と言えるでしょう。
では、禁煙しても代謝が落ちないようにするには、どう対策すれば良いのでしょうか?
肝機能を改善し、基礎代謝を上げる
肝機能を正常な状態に戻し、本来持っている基礎代謝機能を向上させましょう!
-
アルコールを控える
アルコールが肝臓に悪いのは有名ですね。
お酒を控えるか、度数の少ないお酒に変更して肝臓への負担を軽減させる。 -
良質なタンパク質を摂取する
弱った肝臓には良質なタンパク質が必要です。
大豆製品を積極的に食べて、肝機能を正常化。 -
しっかりと睡眠を取る
肝臓は立っているよりも、横になっている方が血液の循環が良くなり機能が正常化します。
夜更かしも避けて、自律神経を安定させましょう。
肝臓の機能が安定すると美肌効果もあり、禁煙の効果を感じやすいのではないでしょうか。
ニコチンによる食欲の抑制から解放される
現在の研究ではニコチンが食欲を抑制していたことがわかりました!
脳には視床下部(ししょうかぶ)と言われる部分があります。
ここが満腹中枢に関係する場所。
そこの神経細胞ニューロンをニコチンが活性化させ、空腹を感じにくくさせているようです。
ちょっと難しいですね!( ゚Д゚)
「タバコが空腹を抑える効果を持っていた」と考えれば大丈夫でしょう。
私もタバコを吸っていたころは、お腹が空くとタバコを吸って空腹を紛らわせてたことがあります。
無意識でしたがニコチンは脳にまで影響を与えていたんですね。
禁煙をするとニコチンが抑制していた食欲が回復する。
したがって「空腹を感じる」ということですね。
「食欲が止まらない」なんて人もいるかもしれません。
また、ニコチンは脳だけでなく、直接「胃」にも影響を与えています。
それが「胃液の減少」。
タバコを吸い過ぎた日は胃がムカムカしませんでしたか?
私はタバコを2箱近く吸うと、吐きそうになってました。
禁煙することで胃液の分泌量も回復し胃腸の働きが良くなります。
すると自然に食欲も回復。
タバコを吸っているときは常に「食欲不振」「胃もたれ」の状態だったのですね。
私は禁煙に成功した現在、胃のムカムカは格段に減りました!
逆に食事の量は増えてしまいました(*^^*)
これは脳や胃が正常な状態に戻るだけですが、食事量を増やしてしまう原因になりますね。
では空腹を抑える方法で対策しましょう~。
空腹を抑える方法
-
水を飲む
単純ですが胃が満たされると空腹感を抑えられます。
糖分が入っていない炭酸水でもOK! -
ガムを噛む
ガムを噛むと満腹中枢が刺激され、空腹感が抑えられます。 -
運動をする
運動をするとアドレナリンが分泌され、血糖値が上がる。
すると脳は栄養が足りていると判断し、空腹感を抑えてくれるというわけです。
私は水分補給を長いこと実践しています。
お茶やコーヒーよりもミネラルウォーターがおすすめ。
続いて味覚のお話です。
味覚の復活
タバコを吸うと味覚が鈍るのは有名な話ですね。
味覚が鈍る理由には二つあります。
それは「亜鉛不足」と「舌機能のマヒ」。
それぞれご紹介します。
亜鉛不足
タバコを吸うと活性酸素が発生し、「亜鉛」が活性酸素を除去するために消費されます。
一方、舌の器官には味を感じる「味蕾(みらい)」という器官があり、この味蕾の細胞は短期間で生まれ変わるため、亜鉛が必要です。
しかし、タバコを吸った時に活性酸素を除去するために亜鉛は消費済み。
これでは亜鉛が不足していて、味蕾の細胞は生まれ変わりが出来ません。
これが味覚障害の原因になります。
舌機能のマヒ
ニコチンやタールは舌の感覚をマヒさせます。
舌の「甘味、苦味、酸味、塩味、うま味」を感じる機能が損なわれるのです。
これも、味覚障害の原因ですね。
禁煙をすると舌の鈍っていた機能が回復します。
それが「禁煙すると食事がおいしくなる」理由。
もちろん、食事がおいしくなると食べ過ぎてしまいますね(笑)
よく「ご飯(白米)」がおいしく感じると言われます。
しかし、私が禁煙した時は、特にご飯がおいしいとは感じませんでした。
その代わり、ちょっと変わった味覚の変化を体験しました。
私の体験談をご紹介します。
私がタバコをやめて2ヶ月ほど経過した頃、「禁煙しても味覚が変わらないな~」なんて思っていました。
ところが、ある日のこと。
のどが渇いたので自動販売機で「カロリーゼロ」の炭酸飲料を買った時の事です。
一口飲んだ瞬間から「あれっ?」と違和感を感じました。
合成甘味料の味を感じたのです!
もう、その炭酸飲料は一口で飲むのをやめました…。
味覚が敏感になったようですね。
人によって味覚改善の現れ方はバラバラだと思いますが、一般的に食べ過ぎてしまう傾向がありますね。
ここでは食事の食べ過ぎを抑える方法を対策します。
-
食べる前に水を飲む
食前に1杯の水を飲みましょう。
飲めるなら2杯でもOK。
水が胃酸を薄め、食欲を抑えてくれます。 -
ゆっくり食べる
早食いは肥満の原因。
満腹中枢が刺激されるのまで20分以上必要。
ゆっくり食べることで空腹感が抑えられます。 -
1日3回食べる
朝食や昼食を抜いていると、一度の食事量が増える傾向にあります。
しかも、脂肪を蓄積しやすい体質に変化。
時間が無いときは少量でも良いので、食事は抜かないようにしましょう。
食べ過ぎない方法を覚えれば、禁煙が成功した後でも体重維持の役に立ちますね!
続いては禁煙の難しさにも関係する、ストレスのお話です。
口元の寂しさによるストレス
禁煙した直後は口元がとても寂しいです。
いつも定期的にタバコをくわえていたのに急に何もなくなる。
すると口に何かをくわえたり、入れたりしたくなります。
これが「口が寂しい状態」
禁煙は長年続けていた習慣を突然やめること。
毎日、定期的に口にタバコをくわえていた行為を突然やめるとソワソワします。
私が禁煙を始めた頃、大きな壁の一つに「口の寂しさ」がありました。
人は身体に染み付いた習慣を、簡単に捨てることが出来ません。
これがストレスになって禁煙に失敗する人も多いでしょう。
特に「我慢」で禁煙にチャレンジすると不安や怒りでストレスが異常に溜まります。
中にはストレスを発散させる行為の一つに「食べる」を選択する人もいるでしょう。
何かを食べることで「タバコが吸いたい衝動」から逃げることができます。
もちろん、太る原因になるのは当然ですね。
私も禁煙に数回失敗していますが、その方法は全て「我慢する禁煙」。
我慢する禁煙は、ストレスが溜まるだけで「つらい」だけでした。
このストレスを「食べる」ことで発散させない注意が必要です。
これは大きな壁なので、しっかりと対策しましょう!
-
ガムを噛む
これは空腹感を抑える時と同じですが、口の寂しさを紛らわす効果もあり。 -
飲み物を飲む
何かを口にすることで吸いたい気持ちを紛らわす。
出来るだけ、砂糖を使用しない飲み物を選びましょう。 -
アメを舐める
口の中でアメをゴロゴロ転がして、気を紛らわす。
ただし、アメの食べ過ぎに注意!
※出来れば最終手段にしたい方法です。
私が実践したタバコが吸いたい時の対処方法を、以下にご紹介しておきます。
↓
禁煙の方法は人それぞれだと思いますが、「我慢する禁煙」は失敗が多いように思います。
禁煙は自分に合った、ストレスを溜めにくい方法を探しましょう。
まとめ
以上、禁煙中の太る原因と対策方法をご紹介しました。
- ニコチンによる代謝作用がなくなる
- ニコチンによる食欲の抑制から解放される
- 胃の働きが改善される
- 味覚の復活
- 口元の寂しさによるストレス
禁煙すると太る人は多いでしょう。
しかし、禁煙して身体が正常な機能を取り戻せばメリットしかありません!
身体が内側から美しくなれば体重もコントロールしやすく、肌の老化も遅らせることが出来ます。
禁煙は良いことばかりです。
がんばりましょう!
ありがとうございました。